つぶやき&メッセージ
相撲道!?
2018/4/4
京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業で、あいさつ中に突然倒れた市長の救命措置で駆け上がった女性に、日本相撲協会側の協会員が
「下りなさい」
などと声を掛け、手ぶりでも土俵を下りるよう直接指示した。
土俵に上がった複数の女性のうち、少なくとも1人は現役の看護師だったという。
市長が運び出され、女性らが土俵から下りた後、土俵には大量の塩がまかれた…。
皆さん、記憶にありますか?
この様子はメディアで映されています。
https://www.youtube.com/watch?v=xpAMLJBfP8g
関係者は取り囲みながらも何もできずにいたところまで…
この映像を見た救急救命医はネット上で
「胸骨圧迫のスキル、周りへの指示の的確さから、相当トレーニングを積んだ方であると思われます。胸骨圧迫の早さや強さは完ぺきで、救急蘇生のスペシャリストと考えられます」
「AEDが到着し、もう一人の女性に胸骨圧迫が変わりますが、ハンズオンリーCPR(人工呼吸をしない心肺蘇生)ならび胸骨圧迫交代のタイミングも文句のつけようがありません。経過を追ってみると、心臓疾患による急変ではないのがうかがわれますが、初期対応としては完璧です」
というコメントを残している。
そしてなんと、心臓マッサージの中心になった女性に感謝状を贈りたいと連絡したところ
「当たり前のことをしただけ。そっとしておいてほしい」
と固辞したという。
相撲道とネットで調べると
「礼に始まり、礼に終わり、土俵の上で技と人間性を磨くこと。」
だそうです。
命を救う活動を大勢の目の前で勇気を持って行っている方に、
「土俵から降りてください」
と言う。
そんな方々は、もう少し人間性を磨かなければいけないと感じるのは、私だけでしょうか?
私が、現役消防職員として救急現場へ出動し蘇生に成功した出動があります。
この出動が、救急救命士としての活動の締めくくりとなりました。
このURLが、記者発表された記者発表資料です。
https://www.city.toyokawa.lg.jp/press/20230519-1.files/20230519-1.pdf
助かった方、その奥様、そのお父様、そして救助者が
そろって消防本部へ足を運んでいただき
何度も何度も消防職員へお礼を言ってくれたと聞きました。
しかし、助かったのは紛れもなく現場で心肺蘇生をした方のおかげなんです!
目の前で心臓が原因で倒れた方の約41%が心肺蘇生されないまま放置されています。
救急車が到着するまでの平均時間約9分間に
あなたは、何もしない派ですか?
それで、本当に良いですか?
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