「タイ古式マッサージ」について
タイ古式マッサージについて
タイ古式マッサージは、タイ王国の伝統医学であり、代替医療、予防医学としての実績を持つ東洋医学です。
そのルーツは、今から2500年前のブッダの時代にもさかのぼると言われています。
タイにはその原型が仏教と共に伝わり、タイの寺院の僧侶から僧侶へと受け継がれながら、独自に発展し、さらに進化を遂げながら、より効果的で実践的なスタイルとして体系づけられました。
このタイ古式マッサージは、数百年の年月をかけて、タイ仏教と共に発展してきた施術法なのです。
国民の95%が仏教徒であるタイ王国らしく、この伝統的なマッサージ法には、随所に仏教の影響を受けた形跡が見られます。
その手法は、中国や日本の按摩によく似た手法から、アクロバット的な体勢で施術する技術まで、非常に幅が広く、そのテクニックの多さは、インドから中国に至る仏教が伝来した道のりがそこに見られます。
タイ古式マッサージは、凝りをほぐすだけでなく、全身の血行を上げて細胞ひとつひとつにまで酸素や栄養を運び、本来の体調を取り戻すことで、自然治癒力を回復させ、健康的な精神と肉体を取り戻すという施術法です。
いわゆるクイックマッサージのように短時間で部分的な凝りをほぐすのではなく、ゆったりと時間をかけて全身を施術します。
タイ古式マッサージのテクニックには、さまざまなものがあります。
SHIATSUのような母指や手のひらを使った圧迫以外に、肘を使ったテクニックや足を使ったテクニックがあります。
この数年、このタイ古式マッサージは世界中から注目され、全世界に急速に広まりつつあります。
タイでは、この古式マッサージのことを「ヌアボーラン」といいますが、このヌアボーランは、タイ王国独自の伝統医学の考え方の上に成り立っています。
人体には、「セン」と呼ばれるエネルギーラインが存在し、ヌアボーランでは、このセンに刺激を与えながら施術を行うことで、エネルギーを回復させることができると考えられています。
このセンは目に見えるものではないため、その存在は今日の西洋医学では明らかにされていませんが、最近の研究によって、ヌアボーランの効果は科学的にも解明されています。
人体に流れるエネルギーラインを刺激することで体調を整え、驚くべき効果 を発揮しています。
このエネルギーラインはレントゲン写真でも撮影できないため、西洋医学では未だ全てを解明することができないまでも、その驚くべき実績 によって、一般的にタイマッサージとして、そして21世紀に突入した頃から、予防医学的観点から注目されるようになり、今日に至っています。
1 2〜3時間かけてゆっくり行う
タイの伝統古式施術法・ヌアボーランは、本来、約2時間から3時間かけて全身の施術を行ないます。
部分的に筋肉の疲労を取り除くのであれば、数十分のクイックマッサージで十分なのかもしれませんが、タイの伝統的な古式マッサージでは、このように長い時間をかけてゆっくりゆっくり全身を施術するのが特徴です。
2 足から行う
タイ古式マッサージの流れをひととおり見てみましょう。
リラクゼーションを目的とした通常の場合には、まず足からスタートします。
足裏を圧迫することで筋肉、血管、神経を刺激し、血液の循環を促します。
そうすることで、老廃物も一緒に洗い流され、きれいな血液によって酸素も補給されるわけです。
血液の循環が悪くなると、疲労がたまり体調は次第に狂ってきます。足は「第二の心臓」と呼ばれますが、筋肉の3分の2は足にあって、心臓から送り出された血液を再び心臓へ送り返すポンプの役割を果たしているからなのです。
通常でも、足部分の血圧は上半身の血圧の10分の1程度しかありませんから、心臓からいちばん遠い足には、血液がうまく循環していません。
足の裏や甲には、自律神経など全身をコントロールする神経が集中しています。
この足の裏と甲の反射区を刺激することで体調を整え、自分自身の力で健康を維持させることができます。
3 脚にこだわる
次に、脚全体をエネルギーライン(セン)に沿って圧迫します。
母指の圧迫の後、手掌の圧迫というように、脚にある6本のセンを何度も往復しながら圧迫していきます。
「気」の流れを促し、血液やリンパの循環を促します。
血液は血管の中を巡っていますが、圧迫によって細胞内の老廃物を毛細血管へと意図的に押し出しているのです。
通常、脚部分の施術だけで40分から1時間以上をかけます。
これがタイ古式マッサージのひとつの特徴とも言えます。
脚部分へのアプローチを行っている段階で、腹の内臓が動き出してガスを催したり、排尿や便通を催したりすることが多くあります。
つまりこれは、脚部分の刺激が自律神経など全身をコントロールする神経につながっていて、そこからの指令で自然に腸がが動き出したという解釈をすることができます。
足のマッサージと肩のマッサージを同じ時間で、どれだけ肉体に変化が生じたのかを医療機器で計測して比較するという実験。
被験者は前の晩に徹夜をして疲れています。
血行が悪くなっているために血圧が通 常よりも高くなっていて、皮膚の表面温度が下がっている状態です。
まずヌアボーラン手法により、足(足裏〜脚の付け根部分)のマッサージを30分間行いました。
すると足だけではなく、上半身全体の温度の上昇が見られました。
また施術後には血圧が正常値にまで下がっていました。
次に肩のマッサージを行いましたが、肩の温度がわずかに上昇しただけで大きな変化はみられませんでした。
つまり、ヌアボーランに多く登場する足のマッサージは、その部分の筋肉をもみほぐすだけでなく、全身の他の部分にも、良い効果 をもたらすことが、科学的に立証されたわけです。
4 全身をほぐす
脚部を十分に施術をした後は、腕や腹部、腰、背中、肩、 首、時には顔や頭などの施術を行い全身を温めていきます。
母指を使ったり、手掌を使ったり、肘を使ったり、膝を使ったり、セラピストは自分自身の身体のあらゆる箇所を用途に応じて使い、レシーバーの身体をほぐしていきます。
5 ストレッチ
タイ古式マッサージの特徴は、その大胆でアクロバティックなストレッチ技でしょう。
タイ古式マッサージは、「二人で行うヨーガ」とも呼ばれています。
これは、タイ古式マッサージを受けるレシーバーにヨーガのポーズをとらせるだけでなく、施術を行うセラピスト自身もヨーガのポーズをとりながら施術することを意味しています。
つまり、これは受ける人だけでなく、行う側の人も健康的になれるということにつながります。
ヨーガでは瞑想を行いますが、タイ古式マッサージでも、瞑想に近い状態で施術を行うものです。
決して力まかせに押すのではなく、何も考えずにゆったりと施術を行うものです。
瞑想は、無の境地で自分自身も日常のさまざまな縛りから開放され、ゆっくり心を落ち着かせることですが、タイ古式マッサージの施術者としてこれを極めることで、肉体的にも精神的にも自分自身の健康を取り戻し、魂を開放することができるということなのです。
6 瞑想
タイ古式マッサージの最大の特徴は、マッサージをする側も、される側も「無我の境地」に近づくことです。
眠りとは違うα波、脳波のまどろんだ状態でリラックスした状態、決して力まかせに押すのではなく、瞑想に近い状態でゆったりと施術を行います。
瞑想法を伴った呼吸法により、圧迫では押す時にゆっくりと息を吐き、緩める時に息を吸います。
タイ古式マッサージQ&A
Q 他のマッサージと何が違うの?
A 全身の筋肉を伸ばすので、揉み返しが起こりにくく代謝もアップ!
こっている箇所だけをほぐそうとする一般的なマッサージでは、ほぐれた筋肉は急激に元に戻ろうとするため、マッサージ後や翌日以降に痛みやだるさを感じる『揉み返し』になることがあります。
しかしタイ古式マッサージは、こっている部分だけをいきなりほぐすのではなく、全身の筋肉をストレッチでしっかり伸ばしながら悩みの箇所にアプローチしていきます。
そうしてほぐれた筋肉は3週間ほどかけてゆっくり元の状態に戻っていくので、揉み返しが起こりにくいだけでなく、マッサージの効果が長く続く人も。
さらに、繰り返し続ければ代謝が上がって疲れにくい体になるといわれています。
Q 痛みを感じることは?
A 痛みはほとんどなく、眠ってしまうほどのリラックス効果
ゆったりとしたリズムで筋肉に働きかけるので、強い痛みを感じることはほとんどなく、あまりの気持ちよさに眠ってしまう人も。
血液の巡りが悪くなっていると痛みを感じることもありますが、老廃物の詰まりをしっかり流すことでむくみやだるさが取れ、施術後は体がすっきり軽くなります。
くせになる「気持ちよさ」がタイ古式マッサージの醍醐味です。
Q おすすめのコースは?
A 120分コースが断然おすすめ!
タイ古式マッサージは、タイ本国では2時間以上かけて行うのが一般的です。
タイの伝統医学では局部的なコリや不調は、全身の血流が滞っているのが原因だと考えます。
そのため、指圧やストレッチで頭の先から足の先までゆっくりとしたリズムで施術を行い、血流を改善し自然治癒能力を高めることがタイ古式マッサージの目的となります。
またタイ古式マッサージでは身体の大きな比重を占める足の施術を重視しますが、その理由も同じ考えがベースになっています。
時間がない方向けのショートコースもございますが、お時間に余裕がある方は120分コースをおすすめしています。
実際に受けてみると「アッ!」という間に時間が過ぎてしまいますよ!
Q 男性も利用できるの?
A 男性でも女性でも全コースご利用いただけます!
Q マッサージの前に食事をしても大丈夫?
A 食後すぐは避けた方が…
食後は消化を助けるために全身の血液が胃や腸に集まります。
マッサージを受けることにより身体全体の血流は改善されますが、逆に胃や腸に集まった血液が分散されてしまい、消化吸収が妨げられてしまいます。
またタイ古式マッサージでは、うつ伏せ寝ている状態で上半身を押すような手技もあります。
あまり満腹の状態ではお腹が苦しくリラックスしにくくなります。
食事の直後は避けた方がいいでしょう。
Q カラダが硬いけど大丈夫?
A カラダが硬い人ほど効果が期待できます!
筋肉が硬くなると内部の圧力が高まり、血流を圧迫して血液が滞りやすくなります。
その結果、酸素不足が起こり、筋肉を緩めるためのエネルギーが不足して、より筋肉が緩みにくくなります。
酸素不足が深刻化すると、周囲の細胞から痛み物質が分泌され、脳に酸素不足のSOSを送ります。
タイ古式マッサージで筋肉の緊張を取り、筋肉の柔軟性を高めて血流が促進されると酸素不足が解消し、痛みやコリが軽減されます。つまりカラダが硬い人ほど、効果が期待できるというわけです。
Q どんな服装でやるの?
A お着替えをご用意しております
リラックスした状態でタイ古式マッサージを受けられるように、ゆったりした服装にお着替えいただきます。
上はTシャツ、下はタイの漁師が履いていたといわれる「タイパンツ」というタイ伝統のズボンをご用意しております。もちろんすべて無料です。ご来店の際は手ぶらでお越しください。
タイパンツの履き心地が忘れられなくなってしまったという方もいるほどです。
Q PayPayは使えるの?
A お使いいただけます。
Q 妊娠中でもマッサージを受けられますか?
A 申し訳ございません、妊娠中はご遠慮いただいております。
足には子宮を収縮させるツボがあるといわれています。
また、血行を促進させることは一見プラスに思えますが、促進させすぎても胎児にとってマイナスに作用したり、流産の危険もあると言われています。
誠に申し訳ございませんが、大切な赤ちゃんとお母さまの万一のことを考え、当店では妊娠中の施術はお断りさせていただいております。
Q 予約しなくても入れますか?
A インターネットでのご予約をお願します。
お電話いただいても、施術中は電話に出ることができません。
ネットでの予約または、施術後に次回の予約をいただけるとありがたいです。
Q 施術の効果を持続させる方法は?
A 仕事の合間やお風呂上がりのストレッチを日課にしてください。
タイ古式マッサージでほぐれた筋肉は3週間ほどで元の状態に戻るので、3週間に1度を目安に続けると効果的です。
さらに日常的にストレッチや運動をするなどして筋肉を伸ばしていると、こりにくく疲れにくい体になっていきます。
ずっと同じ姿勢でいたり体が固まっていると感じたら、大きく伸びをしたり屈伸をしたりその場でできる簡単なストレッチをしてみてください。
また、体が温まった状態で行うとより効果が期待できるので、お風呂上りのストレッチもオススメです!
ストレッチがカラダに与える効果は次の3つです。
1 筋肉の緊張をやわらげる
2 関節の可動範囲を大きくする
3 血液循環を促進させる
※ここに示す効果は、個人差があり結果を保証するものではありませんのでご理解ください。