つぶやき&メッセージ
2023-07-19 09:13:00
その足には93もの年輪があった…
いつからだろう、夏がこんなに暑く感じるようになったのは。
感じるだけでは無くて、異常気象のせいで本当に暑いのか…
私が小学生の頃、自転車で走り回っていたけれど
熱中症なんて気にもかけてなかった。
そんな私たちの世代を育て
敗戦をも経験し
昭和を生き抜いて経済や社会を築いて来たけれど
マッサージは一度も行ったことが無いという。
そんな女性がお客様だった。
もちろん、私が経験する最高齢の方。
エアコンの効いた施術台で横になった足を
私は額から流れる汗さえ気にならないほど集中して揉んだ。
93年間も身体を支え続け歩んできたとは思えないほど
細く柔らかい足は
揉み終わった足裏と、これから揉む足裏では色が違って見えるほど
血行が良くなったのに気付いた。
私は、施術が終わるといつもとは違う緊張から、ちょっと疲れた。
しかし、帰る車の助手席に乗り込む時、
見送る私に
「足が軽くなったよ」
と、ステップを踏んで見せてくれた。
その笑顔に、疲れが吹っ飛んだ!
暑い日差しさえ忘れるくらい元気をもらった。
なんだか、一瞬少年に戻ったような
そんな気がした…