水冷270度クランクバーチカルツイン1600ccの鼓動が、ただひたすらまっすぐ伸びる道に響く。

僕は北の果て宗谷岬を走っていた。

「ついにここまで来たぜ！」

ヘルメットの中で叫んでいた。

登山家に、どうして山に登るかと聞くと、そこに山があるからと言う。

ライダーが岬を目指すのも、それがバイク乗りの習性なんだろか…と感じた。

このバイクで、南の果ても、北の果ても共に走った。

61歳の自分が人生の1番楽しい時も、1番厳しい時も駆け抜けてきた消防人生とオーバーラップしていた。

図体がデカくて取り回しが悪くても、進化したメカが付いついなくても、いつもずっと僕の相棒だ。

オートバイの聖地と言われる北海道は、レンタカーで走るのとは違い、別の土地を走っているかのように感る。

「バイクっていいねぇ〜」

とにこにこしながら呟く（笑）

働いて、頑張って、たまにオフってのは格別。

贅沢と言われる方も居るけれど、例えばCocoChiでのマッサージもそう

たまには、ご褒美なんだよね〜(^^ゞ

帰りのフェリーで、愛知県内に住む75歳のハーレー乗りと親しくなった。

とても小柄で、痩せてた、どう見ても普通の老人が、僕のトライアンフよりずっと重いハーレーを乗り回している。

昭和のド格好いいオヤジだ！

帰り際に

「いつかまた、どこかの空の下で会いたいね」

って、別れた。

ん〜〜粋だよねー！

来年も北海道行こう。

素晴らしいツーリングだった。

みなさんも自分へのご褒美、たまにはoffしてはどうですか～d(^-^)