つぶやき&メッセージ
2024-04-21 23:36:00
イーグルスと珈琲
缶コーヒーが70円だった70年代
近所に、バッファローという喫茶店が開店した。
店内には、まるでアメリカ映画に出てくるような
壁に飾られたバッファローや鹿の首の剥製があり
なぜかいつも、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」がかかっていた。
モダンな高い天井を見渡すと
日本の片田舎を忘れてしまうような
不思議な世界が広がっていた。
珈琲一杯250円。
エアコンなんて銀行にいかないと無いような時代
大金の250円払ってどれだけ涼むか…
僕ら中学生は生意気にも喫茶店に入り
珈琲をチビチビ飲んだ(笑)
その頃から、なんかブラック珈琲が好きになっていった。
50年近い年月が流れ
自分でもこだわりの道具で
自分流の珈琲を淹れるようになり
くつろぎの時間を過ごす時に
ホテルカリフォルニアをかけてみると
一緒に笑った友の顔を
ついこの間のように思い出すことができる。
Zoomとかビデオ会議とか
顔を合わせなくても仕事ができる令和の現代。
いくつもの電子デバイスは
とても便利なものだけど
ある意味、片時も離すことのできない拘束具みたい…
ストレートネックや肩こり
そんなお客様が増える。
何十年も時間が経った後に
思い出すのはPCの画面だろうか?
スマホの活字だろうか?
キーボードを叩く音だろうか?
僕たちセラピストと言われる職業は
超アナログです。
顔を合わせて
言葉を交わし
手で触れて
心を込めてほぐす…
できるだけ快適な空間を作り
落ち着く音楽を用意して
幸せのため息がでるように尽くしています。
いつか、そんな時間が貴重だったなって
そう思っていただけたら、とても嬉しいです。